088 「猫(ねこ)」の名前の由来(語源) |
- 日時: 2012/10/01 15:46
- 名前: ****
- 「猫」と言う漢字が使われたのは、猫が「みょう」と鳴くことから「けもの偏に苗(みょう)で猫となった」説が有力です。
中国では、猫を現す漢字として「狸」が用いられます。 現在では、「猫」と言う漢字も使われますが、これは日本からの逆輸入です。 因みに中国で「たぬき」は「狢」と言う字が用いられます。 現在の日本では「狢(むじな)」はアナグマの事です。
「ねこ」と言う名前の由来は何でしょうか? 猫は、かつて「ねこ」または「ねこま」と呼ばれていました。 その由来は諸説あって、どれが本当かは分かりません。
基本的に「ね+こ」「ね+こま」「ね+こ+ま」と考えられています。 (と言うかそれしかないけど……)
■ね■ ・「鳴声」である「ねうねう」の「ね」 ・「鼠」の「ね」 ・「寝」の「ね」
■こ■ ・「子」 ・「猪」 ・「虎」→「似」+「虎」+「ま」(「ま」は助詞) ・「毛」→「寝」+「毛」+「物」 ・獣の意味で「こ」 ・「こま」の「ま」が省略されて「こ」
■ま■ ・「ま」(助詞) ・「獣」→「寝」+「子」+「獣」 ・「待」→「鼠」+「子」+「待」 ・「物」
■こま■、 ・ねこの古称である「くま」が転じて「こま」 ・「神(かみ)」が転じて「こま」(「かみ」が転じて「くま」になり転じて「こま」) ・「好む」から「こま」 ・「軽(かろ)やか」の「かろ」が転じて「こま」 ・獣の意味で「こま」 ・「高麗(こま)」→「寝」+「高麗」
諸説を集めると大体上記の様になります。 一番有力なのが、 「ねうねう(鳴声)」+「くま(転じて「こま」)」の様です。 何故ならば、現在でも日本人が使う名付けの用法だからです。 「ニャ〜」と鳴くから「ニャンコ」、「ワン」と鳴くから「ワンコ」って言いますよね。
「寝」てばかりいる「子」だから「寝子」「寝子獣」「寝子ま(助詞)」 「寝」るのを「好む」から「寝こま(好む)」 「鼠」を待っているから「鼠子待」 「鼠」を「好む」から「鼠こま(好む)」
少し変り種な由来が、「鵺(ぬえ)の子(獣)」「鵺子(鵺子獣)」から転じて「ねこ」と言うものもあります。 夜中に現れる不吉の象徴で有る「鵺」と盛りの時に夜中に鳴く猫の声を重ねたものです。
さて、本当の由来はどれなのでしょうか?
|
|