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085 キムリック(Cymric)

日時: 2012/07/14 05:49
名前: ****

カナダ原産の血統種猫で「キムリック」を知っていますか?

「ノアの箱舟に乗る時、最後に飛び乗って、扉に尻尾を挟まれ、尻尾が切れてしまった」と言う伝説のある猫です。

野良猫総合研究所の研究員であるあなたは、
「ちょっと待て!その話は別の猫で聴いた事があるぞ!」
と気が付かれた事でしょう。
(気が付かなかった人は、全スレッド読み返して下さい。)
この伝説は、イギリスの「マンクス(Manx)」の伝説です。(※「039 マンクス(manx)」参照)

マンクスと言えば、突然変異で尻尾の無い猫がイギリスのマン島と言う狭い範囲で遺伝的に固定化されたものです。
人為的の固定されたものではなく、自然の中で固定化されました。
キムリックは、このマンクスから突然変異で生まれた毛長種を人為的に固定したものです。

ですから、体系はマンクス同様に「尻尾が無い(無尾)」「後ろ足が長い」猫です。
毛の長いマンクスと思って下さい。
マンクス同様、
まったく尾の無いものを「ランピー(・キムリック)」と呼び、
少しだけ尾椎が残るものを「スタンピー(・キムリック)」と呼び、
やや短めの尾を持つものを「ロンギー(・キムリック)」と呼びます。

キムリックとキムリックを掛け合わせた場合でもキムリックの出現率は25%程と出現率は低いです。
(残りの75%は毛の短いマンクスが生まれます。)
また、ランピー同士を掛け合わせた場合の死亡確率もマンクス同様に高くなります。
健康な「ランピー・キムリック」は、とても少ないという事です。

「ロングヘアー・マンクス」とも言われ、血統種を認定する協会によっては「マンクス(の毛長種)」とし、別種として認定していない所もあります。
「キムリック」の名前は、イギリスのウェールズを指す言葉「キムルー」に由来します。
そのイギリスでは、「マンクスの毛長種をキムリックと呼ぶ」のであって独立種とは認めていません。
確率は低いが「マンクスから毛長種が自然発生する」と言う理由です。
独立種として認めていない協会では、キムリックの原産国は「イギリス」です。
一方、「キムリック」を独立種として認めている協会では、原産国は「カナダ」「アメリカ」などと表記されます。
これは、「マンクスに毛長種を掛け合わせてマンクスの毛長種を作ったのがカナダであった」と言う理由です。
同様の理由で「アメリカ」と表記される事もあります。

マンクスに毛長種が自然発生していたのか、掛け合わせた結果出現する様になったのか、真偽は分かりません。
また、同種と判断する事が良いのか、別種と判断する事が良いのか、判断は難しいですね。


「それでも町は廻っている(それ町)」と言う漫画の中で主人公(嵐山歩鳥)と仲の良い先輩(紺双葉)が飼っている猫(コバン)がキムリックです。
(漫画「それでも町は廻っている(石黒正数著作/ヤングキングアワーズ/少年画報社/2006-)」第1巻第11話「猫少年」)
(アニメ「それでも町は廻っている(石黒正数著作/TBS/ジャフト/2010)」三番地Bパート「猫少年」)
作品の中でも「尻尾が無い」「ノアの箱舟」などのエピソードが紹介されています。
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