084 眠り猫 |
- 日時: 2012/07/11 01:27
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- 栃木県の日光東照宮にある左甚五郎の作といわれる「猫が眠る姿」の彫刻作品。
東回廊奥社参道入り口を守る「眠り猫」は、乱世が終わり、裏でスズメが舞っていても「猫も眠るほどの平和」を表していると言われる。 また、眠りながらも前足をしっかりと踏ん張っている事から、徳川家康公を守るため寝たふりをしながら、実はいつでも飛びかかれるように守っているとも言われる。 「奥社にネズミ一匹通さないため」「牡丹と眠る猫で"日の光"を表現した」「禅問答"牡丹花下眠猫児(ぼたんかかすいびょうじ)"を表した」などとも言われている。 正解は分からない。
左甚五郎(ひだり じんごろう、ひだの じんごろう)は江戸時代初期に活躍したとされる伝説的な彫刻職人。 日光東照宮の眠り猫をはじめ、甚五郎作といわれる彫り物は全国各地に100ヶ所近くあり、 その製作年間は安土桃山時代〜江戸時代後期まで300年にも及び、出身地もさまざまであるので、 左甚五郎とは一人ではなく各地で腕をふるった工匠たちの代名詞となっていたようである。 実在の人物なのか、腕の立つ工匠の代名詞なのか、偽者にも名を使われたのか……。
■禅問答"牡丹花下眠猫児(ぼたんかかすいびょうじ)" 「牡丹の花の下で子猫が眠っていました。人の気配を感じるとすぐに逃げてしまった。さて、この子猫は寝ていたのか。寝たふりをしていたのか。」 と言う禅問答です。
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