077 猫の恋 子猫秋猫 かじけ猫 |
- 日時: 2012/04/02 01:38
- 名前: ****
- ・猫の恋やむとき閨の朧月 - 松尾芭蕉 -
・麦めしにやつるゝ恋か猫の妻 - 松尾芭蕉 -
・猫の妻竃の崩れより通ひけり - 松尾芭蕉 -
・まとふどな犬ふみつけて猫の恋 - 松尾芭蕉 -
・連れて来て飯を喰はする女猫かな - 小林一茶 -
・なの花にまぶれて来たり猫の恋 - 小林一茶 -
・あまり鳴いて石になるなよ猫の恋 - 小林一茶 -
・おそろしや石垣崩す猫の恋 - 正岡子規 -
・恋猫の眼ばかりに痩せにけり - 夏目漱石 -
「猫の恋・猫の妻・恋猫・浮かれ猫・猫さかる」とは、俳句の世界で「初春」を表す季語です。 恋に忙しい猫を初春の風物詩として、日本人は捉えていたのですね。
・猫の子や秤にかかりつつじやれる - 小林一茶 -
そして、「猫の子・子猫・親猫・孕猫(はらみねこ)」は、「晩春」を表す季語です。 「秋猫・猫じゃらし」は、「秋」を表す季語です。 秋猫とは、丸々と太り毛艶の良い栄養満天の猫の様子です。 「かじけ猫・竈猫(かまどねこ)・炬燵猫(こたつねこ)・灰猫」は、「冬」を表す季語です。 かじけ猫とは、寒さを嫌い、炬燵に入って丸くなったり、竈で温まって灰だらけになる猫の事です。
「夏」をあらわす猫の季語は無いのでしょうか?
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