076 アレンの法則 |
- 日時: 2012/03/26 03:24
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- 「恒温動物において、同じ種の個体、あるいは近縁のものでは、寒冷な地域に生息するものほど、耳、吻、首、足、尾などの突出部が短くなる」
ジョエル・アレン(Joel Allen)が1877年に発表した。 寒冷地においては、熱の放射を防ぐ目的で突出部が短く(小さく)なり、 温暖地においては、熱放射を促す目的で突出部が大きくなる。
例えば、キツネ。 ホッキョクギツネ(北極狐 / Alopex lagopus / Arctic fox)は、鼻口部(マズル)が短く、耳が小さく厚く、脚が短い。 ホンドギツネ(本土狐 / Vulpes vulpes japonica / Japanese Red Fox)は、ホッキョクギツネよりも鼻口部が長く、耳は三角形で大きく、足が長い。 フェネック(フェネックギツネ / Vulpes zerda / Fennec )は、小型のキツネで細長い鼻口部に大きな耳介を持っている。 フェネックの耳介は、顔と同じくらいの大きさ。
※以下、参考までに 【生物分布の法則】 ・ベルクマンの法則……寒い地域に住む種類ほど体が大きくなる(※「075 ベルクマンの法則」参照) ・アレンの法則……寒い地域に住む種類ほど突出部が小さくなる ・フォスターの法則……島嶼部においては、大型動物は小さくなり、小型動物は大きくなる ・グロージャーの法則……寒い地域に住む種類ほど体色が薄くなる
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