073 ボブキャット(L.rufus) |
- 日時: 2012/03/16 15:12
- 名前: ****
- 目:ネコ目 Carnivora
科:ネコ科 Felidae 亜科:ネコ亜科 Felinae 属:オオヤマネコ属 Lynx 種:リンクス種 L. rufus
学名:Lynx rufus 英名:Bobcat, Bay Lynx 和名:ボブキャット
生息域は、北米大陸のカナダ南部から、アメリカ、メキシコ北東部。 森林・草原・半砂漠地域に生息。 外観はカナダオオヤマネコと似ているが、それと比べて体長は小型。 4種とされる「オオヤマネコ属」の内、一番小型の種である。 褐色から灰色がかった体毛に黒い斑紋模様。 頭胴長66-104cm、尾10-18cm、体重5-14kg。 耳は三角形で先が黒く、短く黒い房毛がある。 眼の回り、口から喉、腹部の毛は白い。 黒い線が身体・前足・尾についている。 目じり、及びその下から、2本の黒い線模様が伸びている。 体毛はカナダオオヤマネコほど長くない。 耳から頬、顎にかけての飾り毛が長い。 その名の由来となった尾は短い。 瞳孔は縦長。(※この部分訂正しました) 気性は荒い。
単独生活をする夜行性で縄張りを有する。 主にウサギなど哺乳類を主食とするが、魚・昆虫なども食べる。 餌が少なくなる冬場などには、鹿などの大型動物を狩る事もある。
亜種(12種) ・L. rufus rufus : アメリカ中西部から東部 ・L. rufus gigas : ニューヨーク州北部からノヴァスコシア、ニューブルンズウィック ・L. rufus floridanus : アメリカ南東部、内陸からミシシッピ盆地、ミズーリ州南西部とイリノイ州南部 ・L. rufus superiorensis : ミシガン州、ウィスコンシン州、オンタリオ州南部、殆どのミネソタ州を含む五大湖西部 ・L. rufus baileyi : アメリカ南西部とメキシコ北西部 ・L. rufus californicus : シエラ・ネバダ西のカリフォルニア ・L. rufus escuinipae : メキシコ中部、北部の一部からソノラ南部への西海岸 ・L. rufus fasciatus : オレゴン州、カスケード山脈西のワシントン州、カリフォルニア北西部とブリティッシュコロンビア州南西 ・L. rufus oaxacensis : オアハカ州(メキシコ) ・L. rufus pallescens : アメリカ北部、ブリティッシュコロンビア州、アルバータ州とサスカチュワン州 ・L. rufus peninsularis : バハ・カリフォルニア ・L. rufus texensis : ルイジアナ州西部、テキサス州、オクラホマ州中南部と以南、タマウリパス州、ヌエボ・レオン州、コアウイラ州 12種の亜種については異論もあります。
【参考】 「オオヤマネコ属」には、4種が属しています。 ・ヨーロッパオオヤマネコ Lynx lynx (※「070 ヨーロッパオオヤマネコ(L.lynx)」参照) ・カナダオオヤマネコ Lynx canadensis (※「071 カナダオオヤマネコ(L.canadensis)」参照) ・スペインオオヤマネコ Lynx pardinus (※「072 スペインオオヤマネコ(L.pardinus)」参照) ・ボブキャット Lynx rufus 狭義の「オオヤマネコ」は「ヨーロッパオオヤマネコ Lynx lynx」を指しています。
【訂正】 (修正前) 瞳孔は円形。 Web上のテキストで「瞳孔は円形」と言う記述を見かけましたが、私が知る限りでは「ボブキャットの瞳孔は円形」です。 (修正後) 瞳孔は縦長。 ※ 自信満々に「ボブキャットの瞳孔は円形」などと言いましたが、訂正します。 「野生ネコの百科(今泉忠明著)」の「ボブキャット」の項目に「瞳孔は縦長」の記述がありました。 今泉忠明氏は、哺乳類を主とする分類学、生態学が専門で「ねこの博物館」館長です。 多くの著作があり、とても参考にさせて頂いています。 父は動物学者の今泉吉典氏で、彼はイリオモテヤマネコを新種として学会発表しました。 兄の今泉吉晴氏も動物学者です。 息子の今泉勇人氏も動物生態研究者です。
|
|