072 スペインオオヤマネコ(L.pardinus) |
- 日時: 2012/03/08 20:38
- 名前: ****
- 目:ネコ目 Carnivora
科:ネコ科 Felidae 亜科:ネコ亜科 Felinae 属:オオヤマネコ属 Lynx 種:スペインオオヤマネコ L. pardinus
学名:Lynx pardinus 英名:Iberian lynx, Spanish lynx 和名:スペインオオヤマネコ シノニム:Felis pardina
イベリア半島全域(スペイン・ポルトガル)に生息していたが、 現在ではスペイン・アンダルシア地方のドニャーナ国立公園とシエラ・モレナ山脈の2ヶ所しか生息が確認できません。 スペイン政府の調査によれば、個体数は100頭ほどしかいません。 生殖可能な雌は25頭ほどしかいません。 WWF(世界自然保護基金)は、思い切った政策が取られない限り、 スペインオオヤマネコは過去1万年で初のネコ科動物の絶滅種となるだろうと発表しています。
絶滅の危機に瀕している原因はやはり「人間」なのです。 密猟や森林の開発、特に森林を貫く道路での交通事故、そして、餌となるウサギの減少が大きな原因です。 絶滅回避への取り組みとして、餌となるウサギを生息域に放したり、 2ヶ所に分断されている生息域を回廊で結ぶなどが考えられています。
体長85-110cm、尾長10-14cm、肩高50-70cm。 体重9-13kg。 雌より雄の方が大きい。 体毛は赤褐色から灰色で黒い斑紋がある。 三角の耳に黒く長い房毛が目印。(他のオオヤマネコと一緒^^) 眼の周り、口・顎から喉、腹部は白色。 頬から長い毛が生えている。 主となる獲物はアナウサギ。 春はカモ、夏はアナウサギ、秋から冬はシカを獲物とする。
【参考】 「オオヤマネコ属」には、4種が属しています。 ・ヨーロッパオオヤマネコ Lynx lynx (※「070 ヨーロッパオオヤマネコ(L.lynx)」参照) ・カナダオオヤマネコ Lynx canadensis (※「071 カナダオオヤマネコ(L.canadensis)」参照) ・スペインオオヤマネコ Lynx pardinus ・ボブキャット Lynx rufus (※「073 ボブキャット(L.rufus)」参照) 狭義の「オオヤマネコ」は「ヨーロッパオオヤマネコ Lynx lynx」を指しています。
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