007 日本猫 |
- 日時: 2009/10/05 13:33
- 名前: ****
- リビア猫(リビアヤマネコ)が古代エジプトで飼われ、
世界中へ広まった猫ですが、 日本へは、今から1,200年ほど前に「中国」から伝わったようです。
平安時代、猫は「唐猫」とも呼ばれていました。 貴族はその入手困難な猫を紐で結んで拘束したようです。 (平安時代の絵画にその様子が残っています) しかし、実際のところ、猫が日本へいつ頃入って来たのか、明確な文献は残っていません。 平安時代の文献には、既に登場すると言う事しか分かりません。 もしかしたら、もっと以前に入ってきて、平安時代には街に溢れていたのかも知れません。
「猫」と言う漢字は、猫が「みょう」と鳴く事から「けものへん」に「苗(みょう)」と書きます。
江戸時代には既に猫は町民と暮らす生き物でした。 江戸時代の絵画文献には多くの猫が登場します。 「東海道五十三次」のパロディで「猫飼好五十三疋(みやうかいこうごじゅうさんびき)」なるものもあります。 (※一匹目の絵は、「日本橋」になぞらえて、二本の鰹節で遊ぶ猫で「二本だし」ww)
日本に入って既に1,200年以上の歳月が流れ、幾多の世代交代をした猫は「日本」に馴染んだ特色のある猫へと淘汰されます。 これが所謂「日本猫」です。 (動物学上、国や地域において明確な猫=イエネコの分類は無いようです。) 「日本猫」の特色として、ずんぐりした体系。 尾は、太くて短いものと細くて長いものがいる。 また、尾が曲がっている(所謂「かぎ尻尾」)ものが多い。 短い尾が複雑に折れ曲がっている(ボブテイル)ものも多く、「純血種」として登録されている。 鼻筋は通っているが面長ではなく、丸い顔つきをしたものが多い。 白・黒・茶の三色が基本。 白・黒の単色、白地に斑模様(二色・三色)、虎猫(キジ・茶・サバ)模様。 白い面積の多い猫はメスが多く、白以外の猫はオスが多い。 三毛猫はほとんどがメス。オスの三毛猫には繁殖能力が無い。 江戸時代には、純粋な「日本猫」としての種の確立と言えるものがあったが、明治以降、外来種の輸入により多くが「雑種」化してしまった。 純粋な日本猫の姿は、一部のブリーダーか外来種の影響を受けていない地方の野良猫に残るだけです。 (※イエネコに明確な分類が無い限り、雑種ではないんですけどね^^)
日本猫のように地域や国によって、猫たちの姿にも違いはあります。 イギリスのマン島には、尻尾の無い「マンクス」と言うネコがいます。 (※全てのマンクスが尻尾が無いと言うわけではありません。) 「純血種」としても登録されていますが、これは人間が作り出した猫ではなく、自然淘汰された姿です。 (※まったく尻尾のないマンクスを掛け合わせると仔猫が死んでしまう。)
地域によって、猫は進化しています。 暖かい地方と寒い地方では、毛並みだけでも明確に違ってきます。 日本国内においても北方と南方では、違いがあるようです。
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