068 チョコレート中毒 |
- 日時: 2012/02/14 08:20
- 名前: ****
- 2月14日は、セント・ヴァレンタインズ・デー(St. Valentine's day)です。
女性の方は、「本命チョコ」を渡す相手がいますか? 男性の方は、「本命チョコ」を貰えそうですか? ※日本語では、バレンタイン・デーとも言いますが、「Valentine」だから「ヴァレンタイン」と表記します。
269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)に由来する記念日です。 世界各地で「男女の愛を誓う日」なんだそうです。
実際は、キリスト教が「異教徒排他」に利用したひとつです。 当時のローマでは、家庭と結婚の女神で全ての神の女王である「女神ユノ」の祝日でした。 他教徒に対し排他的であったキリスト教は、 この祝日を止めさせる手段として、禁止ではなく「他の祝日による上書き」で葬り去る事にしました。 これが現実のヴァレンタイン・デーです。 キリスト教に限らず、宗教なんてそんなものです。
キリスト教の祭典の一つですが、何故か日本でも「チョコレートを配る日」として定着しています。 これは「お菓子屋さん」の宣伝によるものですが、企業努力の結果として成功しました。 奥手な日本人には、「愛の告白」のための良い切欠なのかも知れないですね^^ 好きな女の子から「チョコ」を貰ったら、嬉しいです♪ ただ、「義理チョコ」は配らないで欲しいですね。 お返しが大変になるだけで貰っても嬉しくないです……^^;
問題は、愛とか恋ではなく、この「チョコレート」です。 貰った男が虫歯になろうが、そんな事はどうでも良いです。 貰ったチョコや、手作り中のチョコを「猫や犬が食べてしまう」事が問題です。
猫や犬には「チョコレートは毒」です。
飼い主が余程おかしな飼い方、例えば、人間向けのお菓子を与えるなどしなければ、 猫は余程の事がない限り、自発的にチョコレートを食べる事はありません。 これは、今でも「猫が肉食」だからです。 ところが、「犬は雑食」ですから、人間が食べるものは何でも食べようとします。 (躾が出来ている犬は、勿論、そんな事はしません。) 単独生活を基本とする猫は、食べられる物も自己判断しますが、 家族を仲間として生きる犬は、人間が食べられるものは自分も食べられると判断します。
キッチンで手作り中に床に落ちたチョコレートや 貰ったチョコがテーブルに置いてあったりして、 犬が食べてしまう危険があります。
「チョコレート中毒」 チョコに含まれるテオブロミン(Theobromine)と言う成分を代謝出来ない(非常に遅い)ために起きます。 ※テオブロミン(Theobromine)は、チョコ・ココア・コーラ・お茶などに含まれています。 中毒症状は、体重1kgあたり100mgで起きます。 致死量は、体重1kgあたり240〜500mgです。 中毒症状は、 嘔吐・下痢・多尿・興奮・発熱・不整脈・運動失調・筋肉のけいれん・発作・腹痛・血尿、脱水などで、 最悪の場合は昏睡や死に至ります。 解毒薬はありません。 猫や犬がチョコレートを食べた場合に飼い主が出来る事は、「出来るだけ早く病院へ連れて行く」事です。 病院で胃洗浄をしてもらいます。 夜間などでそれが出来ない場合の対処法として、 「舌に食塩を乗せて、水を大量に飲ませ、吐かせる」努力をする。
人間にとっては「甘く美味しい」食べ物でも猫や犬にとっては「猛毒」と言う場合もありますから、 猫や犬、その他のペットを飼育する場合は、その動物が「食べてはいけない物」を良く学んで下さい。 特に「少量なら大丈夫」などと普段から与えていると「毒を食べてしまう習慣」が出来てしまい危険です。
【含有量の目安】 ・ホワイトチョコレート(0.8〜15mg/100g)→大量に食べても慌てなくても大丈夫^^ ・ミルクチョコレート(150〜180mg/100g)→大量に食べなければ慌てなくても大丈夫^^ ・セミスイートチョコレート(500〜600mg/100g)→大量に食べると危険! ・ベーキングチョコレート(1,365mg/100g)→危険! ・ココアパウダー(2,300mg/100g)→危険! ・チロルチョコ(14mg/1個)→体重5kgの場合、50個食べると危険ww
【関連スレッド】 ・「015 猫に与えてはいけない食べ物」も読んでね♪
|
|