006 ねこまんま |
- 日時: 2009/10/05 13:32
- 名前: ****
- 「ねこまんま」と入力して変換したら「猫飯」と変換された。
先日、テレビで紹介されていた「ねこまんま専門店」を見て、何がねこまんまなのかさっぱり分からないものに笑った。 (わさび入りのご飯なんか、猫が食べるわけないじゃん!) 「ねこまんま」と言われて、どんなものを思い浮かべますか? 多くの人が、「冷や飯に鰹節を振りかけて味噌汁を掛けたもの」を想像するそうです。
これって、「猫が好きな食べ物」でしょうか?
犬も猫も元々「肉食動物」です。 犬は人間と暮らし始めてその食生活を人間に合わせ「雑食」へと変化していきました。 ですから、今でもオオカミは肉食なのに犬は雑食です。 猫は人間と暮らし始めてもその食生活を変化させていません。 ですから、今でも猫は「肉食」です。
これは、犬と猫の扱われ方の違いです。 群れを成す犬は、リーダーに服従します。 人間に飼われた犬は人間をリーダーとして認め、リーダーに従います。 例えば、「牧羊犬」がオオカミと同じ様に羊を襲っては困ります。 そこで人間は牧羊犬に充分な餌を与え、仕事をさせます。 オオカミならばこの仕事が「羊を狩る」事になるのでしょうが、牧羊犬は「羊を見張る」事が仕事です。 充分な餌を与えるために羊の肉を奮発するわけには行きませんので、安価な穀物を混ぜて与える事になります。 充分な餌を貰った牧羊犬は狩りをする必要もなく、また、働いているため狩りをする時間もありません。 こうして犬は人間の与えた餌のために雑食になっていきました。
猫は「ネズミを狩る」事を一番に期待されています。 そして、ネズミは猫にとって一番のご馳走です。 猫が人間と暮らす理由は、「ネズミを狩らせてくれる」からではありません。 「ネズミを狩る邪魔をしない」から、人間から逃げ出さないだけです。 実際に多くの猫は放し飼いで、ネズミやスズメを狩って食べています。 それが出来ない猫は、栄養不足で長生きできません。
ねこまんまを想像して下さい。 「冷や飯」は炭水化物です。 猫はたんぱく質をエネルギーとします。人間のように炭水化物をエネルギーとしていません。 「鰹節」は、海で捕れる「かつを」が材料です。 猫が海で魚を捕まえるとは考えられません。 魚は本来猫が食べているものではありません。 「味噌汁」に「ねぎ」「たまねぎ」が入っていたら、猫にとっては「毒」以外の何者でもありません!
「猫が魚好き」なんて思っているのは、日本が海に囲まれた島国だからです。 自分で魚を取る事が出来る猫は、「スナドリネコ」と「イリオモテヤマネコ」くらいしか聞いた事がありません。 (ジャガーとかは魚を取るから、他にもいると思うけど……^^)
「室内飼いの猫をねこまんまで育てたら、死んじゃうじゃん!」と思われる方もいるでしょう。 そうです。死んでしまいます。 少なくとも健康で長生きする事はありません。 室内飼いが出来るのは全て「キャットフード」のおかげです。 最近のキャットフードは、猫に必要な栄養分を備えたものが主流だから出来る事です。 ねこまんまだけを与えられていた頃のネコ達は、ネズミを狩る事は生きるために絶対必要な事だったのです。 猫にとって、「ネズミは最高のバランス栄養食品」なのです。
最近の猫は、ネズミを捕らえても食べない事が多いようです。 それは、普段与えられているキャットフードの栄養バランスが良いと言う事です。 栄養バランスが良くても猫は「本能で狩りをする」生き物です。 狩りをして捕まえても、栄養が充分な場合は食べません。 「もったいないから」などとは考えません。
あなたの家の猫が、ネズミを食べていたら、食事の栄養バランスを考え直してあげて下さい。 (死んでしまったら遊ばなくなって放置したり、飼い主に持ってくる猫は、栄養バランスは大丈夫です♪)
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