057 猫の毛並み |
- 日時: 2011/11/03 17:44
- 名前: ****
- 猫の毛並みは多種多様で、他の動物にも類を見ないほど変化に富んでいますよね。
単色で白・黒・ブルー(灰)。チョコレート色。セピア色。 虎猫にもキジ虎・茶虎・サバ虎・渦巻き模様。 二毛(斑)にも白地に黒・茶・虎模様。腹や四肢のみ白色の斑。 三毛にも白地に黒・茶。黒・虎模様。 一本の毛の根元と先端が黒で中間が褐色となるアグチ。 顔面や四肢や尾の先端のみ濃色になるカラーポイント。 などなど、たくさん有り過ぎて素人には覚えられない程ですよね^^;
これらの模様は、複雑な遺伝子の組み合わせによって決められています。
W(w)は「白」の遺伝子です。 Wは全ての遺伝子に優先するのでWWまたはWwの場合は全て「白猫」となります。 そして、WW(ホモ結合体)の場合にオッドアイが生まれます。
B(b)は「黒」の遺伝子です。 wwでBBまたはBbの場合に「黒猫」となります。 wwでbb(ホモ結合体)でaa(ノンアグチ)の場合に「セピア色」になります。
A(a)は「アグチパターン」の遺伝子です。 アグチパターンとは、一本の毛の根元と先端が黒で中間が褐色のパターンです。
C遺伝子の部分には、C(c)の他にCb遺伝子とCs遺伝子(劣性)があります。 Cb遺伝子は「チョコレート色」になります。 Cs遺伝子は顔面・四肢・尾などの先端が濃色の「カラーポイント」になります。 CsでA-の場合は「タビー模様」になり、aaであれば「濃褐色のシールポイント」になります。
T(t)遺伝子は「タビー模様」の遺伝子です。 T-は「サバトラ」となり、Taは模様が消えて「しもふり」になり、tbtb(劣性ホモ結合体)ではタビー模様が幅広で渦巻きの「ブロッチド・タビー」になります。
I(i)遺伝子では、I(優性)は黄色成分を希薄し黒色成分には無影響なので「タビー模様の銀猫」になります。
D(d)遺伝子では、dd(劣性ホモ結合)で「色を希薄」します。 A-の場合は「灰色」となり、aa(黒猫)の場合は「ブルー」となり、O(茶猫)の場合は「クリーム系の黄色」となります。
S(s)遺伝子は「斑紋(ブチ)」の遺伝子で、S-の場合に「斑紋模様」となります。 SSの場合は「白色部分が多く」なり、Ss(ヘテロ結合体)の場合は「白色が腹か四肢に限る」斑紋模様となります。
O(o)遺伝子は「茶色(オレンジ)」の遺伝子です。 Oの場合、A(a)遺伝子を抑えて「茶色(オレンジ)」となります。O遺伝子はA遺伝子に対して上位となります。 但し、O遺伝子は「性(x)染色体」上に有るため、茶色のメスは「OO」でオスは「Oy」となり、「Oo(ヘテロ結合)」の場合に「三毛猫」となります。 オスの三毛猫は「Ooy」です。
猫の毛並みは多くの遺伝子のパターンによって多種多様に現れるのです。 同一種でこれほど多くのパターンが存在するのは猫だけです。
と、ここまで書いて、「画像が無ければさっぱり分からないなぁ〜」と思います。
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