050 闘病記録 |
- 日時: 2011/05/28 22:46
- 名前: ****
- 少し前になりますが、
我が家の野良猫クンは衰弱して危なかったです。
東北関東大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故のテレビ特番が減少し、通常番組が流れ始めた。 広告の自粛がまだ多く、「ポポポポ〜ン」が耳障りだった頃、野良猫クンの元気が無くなった。
異変に気づいた初日。 食べたものを吐き出して、あまり動き回らなくなってじっとしている事が多くなった。 少し食べては吐き、水を飲んでは吐き、垂れ流しのおしっこも止まった。 トイレに行っても出ないおしっこ、吐きたくても何も戻って来ないで苦しんでいた。
二日目。 何も食べず、水も飲まなくなった。 座椅子・座布団・膝の上など転々と場所を変え、香箱座りの姿勢でじっとしていた。 トイレに行って、出来ない排便をしていた。 (お尻に力が入らないから、踏ん張ってウンコが出来ないんです) いつもの様に手伝って搾り出す様にウンコを出した。 鮮血に覆われたウンコが出てきた。
三日目。 水も飲まずにじっとしている。 転々とはせず、どちらかと言えば、家族の膝の上を求めていた。 呼びかけても返事もしてくれない。 ただただ、撫でてやるしかなかった。
四日目。 水を飲もうともしない。 とにかくじっとしている。 撫でるのを止めるとこちらを見る。 また撫で始めると目を閉じる。 ずいぶんと痩せた。 もう三日(実質四日)もの間、水すら飲んでいない。 ふらふらと歩いても行動範囲は2m四方程度だ。
そんな夜中、 野良猫クンが悲痛な叫びと共に痙攣を起こした。 恐らく、心筋梗塞だったのだと思う。 「あぁ……死んじゃう。」と瞬間、脳裏をよぎった。 白目をむいて、四肢がまっすぐに伸び、全身が硬直し、痙攣していた。 大声で「野良猫クン!野良猫クン!」と叫びながら、全身をマッサージした。 1分ほど痙攣している間中、名前を呼び続けた。 体を擦り続けた。 硬直と痙攣が解け、びっくりした表情で香箱座りになった。 と思ったら、また唸り声と共に痙攣。 撫で続けていた私の手に爪を立ててしがみ付く。 爪が食い込んだ右手はそのままに、左手でさすり続け、名前を呼び続けた。 今度は程なく痙攣が解け、食い込んだ爪も収められた。 香箱すわりの姿勢になってからも全身をマッサージして小声で名前を呼び続けた。 右手からは血が流れ出ていた。
しばらくしてから、器に入れた水を持ってきて、香箱座りする前へ置いた。 興味も示さずじっとする野良猫クンの鼻へ、指先を濡らして水をつけた。 嫌がりながらも鼻先を舐める。 二度三度繰り返すと野良猫クンが起き上がり、一歩前へ出て、水を飲み始めた。 水を飲み終えた野良猫クンを膝に乗せ、毛並みはガサガサで軽くなった野良猫クンを朝まで撫でていた。
五日目。 自発的に水を飲んだ。 ドライフードはもとより、缶詰やパウチタイプのキャットフードも食べようとはしない。 ただ、水だけは大量に飲んでくれた。 ペットシートに大量のおしっこを漏らした。 五日ぶりの排尿だ。
六日目。 水を飲む量が更に増えた。 順調におしっこを漏らしている。 「にゃ〜」と甘えた声で鳴くようになった。 病気になって以来始めて、爪とぎをした。
七日目。 水だけは大量の飲んでくれた。 行動範囲も広がり、歩く姿も様になってきた。 この日の私の夕飯は「アジの塩焼き」だった。 野良猫クンが興味を示す。 身を取り分けてやると食べた! 一週間ぶりの食事は野良猫クンの大好物である「アジの塩焼き」だった。
この後、順調に回復し、体重も病気前の状態に戻りました。 今も私の膝の上で寝小便を漏らしながら眠っています♪
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