046 猫たんぽ |
- 日時: 2010/12/30 22:40
- 名前: ****
- 一人で寝るには、あまりにも布団が冷たく感じる。
そんな冬の夜には、「猫たんぽ」が有りがたい。
子供の頃、私の布団の中には、いつも猫が居た。 勿論、冬限定の話ではあるが……。 猫が怖かった私を「猫好き」に変えた猫がいつも暖めてくれた。 それは、熱過ぎず寒過ぎず、心地良い温もりを保ち、柔らかく神秘的な肌触りをしていた。
布団を少し持ち上げて「おいで」と呼ぶとトコトコと歩み寄ってきて布団に入って来た。 私の横で丸くなる猫を寝るまで撫で回した。 寒い夜は、丸くなった猫を抱え込むように丸くなって寝た。
湯湯婆(ゆたんぽ)や行火(あんか)、電気毛布とは違い、「生物の温もり」が何とも心地良い。
猫の体温が人間よりも2〜3度高い事も「猫たんぽ」をより効果的なものにしている。 良質な毛皮の肌触りと生物ゆえの柔らかさ。 「命の温もり」だけが持つ特別なものなんだろうか?
寝小便をしたりして迷惑掛けたけど、何か恩返ししてやれたかなぁ……。 野良猫クンの寝小便に耐える事で恩返しになっているかなぁ……。
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