045 犬猫の殺処分 |
- 日時: 2010/12/17 20:51
- 名前: ****
- 全国の自治体で年間犬11万頭、猫20万頭が引き取られ、飼い主が見つかったり、新たな飼い主が現れた犬猫以外約9割が「殺処分」されている。
政府が行った動物愛護に関するアンケートで「殺処分」が
「必要 55.8% > 29.3% 必要ない」
と言う回答結果になった。 特に20代では、
「必要 44.7% < 47.0% 必要ない」
と「殺処分を必要ない」と考える者が上回った。
野良犬野良猫の殺処分について、感情論から言えば「反対」であるが、現実的に考えれば「必要」としか答えられない。 いくら「無類の猫好き」の私と言えども年間約18万頭にも及ぶ野良猫を引き取れるわけないからだ。 我が家の「野良猫クン」一匹で手一杯である。
野良犬・野良猫の背景には何があるのでしょうか?
家庭内で生まれた子犬や仔猫を捨てる。 飼育中の犬猫の飼育を放棄して捨てる。
ペットを飼うこと自体には資格は必要ないが、飼い主の責任を果たせないものはペットを飼うべきではない。 子犬仔猫の出産で自分で飼育(または、他人へ譲渡)出来ないのであれば、「避妊手術」を施すべきである。 馬鹿な作家が「避妊はかわいそうだから、生まれた仔猫を崖から投げ捨てる」と言っていたが、こんな作家の作品を読みたいとは思わない。 別の種類の犬が飼いたくなったから、飼い犬を保健所へ持ち込む飼い主もいる。 引越し先で犬猫を飼えないから、保健所へ持ち込んだり捨てたりする飼い主がいる。
「飼い犬・飼い猫を保健所へ持ち込むものには、殺処分に立ち会わせ、自らボタンを押させて、亡骸を引き取らせる」ことにすれば良い。 現実には、そんな事をしたら「捨てる」だけだろうが……。 中には、それでも「罪の意識」を感じない者もいるのだろうが……。
犬猫を捨てる一般人も問題だが、大きな問題の中心のはずなのに何故か槍玉に挙げられない「ペットショップ」「ブリーダー」の存在も大きい。 ペットショップで売れ残った犬猫がどうなるか考えた事がありますか? 優良なペットショップは、自社の責任で「殺処分」します。 それ以外のペット処分は、「殺処分」後、山などに投棄したり、「殺処分」せずに投棄します。 結局、「殺処分」される犬猫を生み出しているのは「ペットショップ」が大きく関わっています。
「高い値段で犬猫を買う」のであれば、保健所などで「殺処分される犬猫」の命を一つでも救ってあげて下さい。
「ペットショップ」の罪は他にもあります。 無責任に外国から動物を輸入し、販売拡販し、時には投棄により、日本の生態系を破壊した主犯がペットショップです。 勿論、全てのペットショップが無責任とは言いません。 中にはモラルをもって経営する店もある事でしょう。 しかし、販売された後の責任も考えているような店はほとんど無いと言って良いでしょう。
かつて「あらいぐまラスカル」と言うアニメが流行し、「愛くるしいあらいぐまの子供」が日本中で大人気となりました。 ペットショップは挙(こぞ)って「アライグマ」を輸入し、注意を促す事もなく販売し続けました。 現状の日本はどうなりましたか? 各地に「野良アライグマ」が住み着き、その繁殖力、凶暴性から大きな社会問題となっています。 あらいぐまは人間に飼い馴らされる事はありません。 そして、犬と比べても凶暴です。 飼い主であろうと襲い掛かります。 可愛いのは子供の頃だけなのです。 先日、文化財である「一休の肖像画」も野良あらいぐまに破られてしまいました。
他にもリスやフェレットやカメや魚など、日本中の生態系を破壊しています。
本当の意味で「動物好き」だったら、ペットショップは経営できないと思います。 動物をただの「商品」と割り切れる人でなければ無理です。 売れ残った犬猫他動物を自宅で飼育できなければ、「動物好き」とは認めません。
今年は「熊」が頻繁に人里に現れ、各地で「殺処分」されています。 「熊が可愛そうだ」「殺さないで山へ返せ」「保護して飼育しろ」中には「猟師を殺せ」などの意見も出ているそうです。 殺される熊は確かに可愛そうです。 しかし、人間が住む人里に現れた熊をどうすれば良いのでしょうか? 人間と鉢合わせすれば、恐らくその人間は無傷では済まないでしょう。 「麻酔銃で捕獲して、山へ返せ」と言う意見もありますが、動物園など一部施設が持っているだけで、麻酔銃などどこにでも装備されているものではありません。 また、麻酔銃はライフルよりも接近して使用しなければならないので、より熊に近づかなければいけなくとても危険なのです。 更に麻酔効果も一定ではなく、効果が少なければ猟師に危険が及びます。 効き過ぎれば、結局、熊は死んでしまいますし……。 また、熊はとても賢い動物で、一度餌場として認識したら忘れません。 必ず、人里に現れる事になります。 「くまのプーさん」や「テディベア」と違い、ツキノワグマといえども人間が素手で立ち向かう事などできません。
話が脱線しましたが、 人間が生活するために「動物の殺処分」はあらゆる所で関わってきます。
民主党政権があらゆる増税を邁進している中に「ペット税」がありますが、私はこれに対して反対です。 ペットを「飼育する事」に税金を課すのでは、「野良猫・野良犬を拾う人」まで課税対象です。 野良猫・野良犬を救った「優しさ」に課税するべきではありません。 営利目的にペット動物を輸入・生産する「ペットショップ」や「ブリーダー」の「ペット売買」に課税するべきです。 ペット動物を「売買する事」に税金を課せば、営利目的の無用な殺処分は減るかもしれません。 購入を止めて、殺されるはずの「野良猫・野良犬」を引き取る方も現れるでしょう。 特に野に放たれた場合に「国内種と交雑」「国内種の駆逐」の危険が高い外来種には「高額な課税」をすれば、不要な外来種の輸入も減少するでしょう。 「殺処分が増える原因」や「外来種による環境破壊の原因」に課税すべきです。 そして、それらの税収により、「殺処分」の費用負担や「保護施設」の充実、「環境保護」へと資金を投入して欲しい。
もっとも、民主党政権は選挙前の「マニフェスト」すら実行できない無能集団だから、増税しても「動物保護や環境保護」などに金が回されるとは思えないけど……。
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