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043 狂犬病

日時: 2010/06/14 20:37
名前: ****

「狂犬病」と言う名前を聞くと「犬の病気」と思われがちだが、
この病気は「人間を含め全ての哺乳類が感染する」恐ろしい病気です。

世界中で、毎年50,000人が死亡している。

そして、これは世界中で毎年50,000人が発症していると言う事でもある。
即ち、発症した場合、ほぼ「100%の致死率である」と言う事なのです。
人類史上、記録に残る「狂犬病発症からの回復者は6人」しかいません。
狂犬病発症に対する治療法は未だに確立していません。

しかし、狂犬病は「予防」が出来ます。
ワクチン接種による予防で防ぐ事ができるのです。
日本では、狂犬病予防法(1950年施行)により、
犬を飼育する場合、
「年1回の狂犬病予防接種」と居住する市町村への「届出」が必要です。
これにより、1956年以来、日本国内における狂犬病の発生はありません。
(海外での感染、帰国後に発症・死亡は3件あります。)

「狂犬病ウィルス」による感染。

感染した犬や他の動物に噛まれる事により、感染する場合がほとんどです。
(目や口などの粘膜を舐められる事でも感染します。)
また、噛まれた部位により、発症までの潜伏期間が異なってきます。
「脳」に近い部位ほど発症は早く、足先など遠いほど発症が遅くなります。

狂犬病の症状。

風邪に似た症状のほか、噛まれた部位がかゆくなり、熱を帯びる。
次第に不安感や恐水症状、恐風症状が現れる。
瞳孔反射が亢進し、光を恐れるようになる。
脳神経や筋肉の麻痺、昏睡状態となり、呼吸困難によって死に至る。
簡単に言えば、
噛まれた部位を気にして舐めまくり、
挙動不審になり、水を恐れ、
暗がりから出てこなくなり、狂ったように凶暴になり、
痙攣を起こして呼吸困難になり死に至る。

噛まれた場合は!

噛まれた部位をすぐに石鹸などでよく洗浄します。(←非常に重要!)
消毒やエタノールで傷口を消毒します。(←これでウィルスの大半は死滅します!)
病院でワクチン接種を開始します。(←これをしないと死ぬ事になります!)
ワクチン接種は、日本と欧米では回数や日数が異なります。
WHO(国際保険機関)では、
初回ワクチン実施時に「狂犬病免疫グロブリン」を同時摂取する事を推奨しています。
しかし、日本では未承認薬の為に入手は困難です。
簡単に言えば、
「石鹸でよく洗い、消毒して、医療機関へ行け!」
って事です。
発症を抑えられれば、死に至る事はありません。
注意事項として、
傷口に口を付けて吸い出す様な真似をしてはいけません。
口内の粘膜から感染します。
そして、脳に近いため発症までの猶予期間が短くなります。

予防接種を受けていない犬・受けているか分からない犬に噛まれたら、警察へ届け出る必要があります。

人にを噛み付いた犬は、数週間の経過観察が行われます。
狂犬病が発症した場合は、殺処分されます。

海外への旅行の際は、「狂犬病発生地域」なのかを調べ、必要に応じて「予防接種」を受ける事をお勧めします。

インドでは、毎年30,000人が死亡しています。
そして、1,000,000人がワクチン治療を受けています。
中国では、毎年3,000人が死亡しています。
(中国の発表する数字はいまひとつ信頼性に疑問がありますが……。)
発展著しい中国では、ペットとしての犬が急激の増加しているそうですが、
予防接種の実施率は0.5%で防疫効果はまったく期待できません。
また、中国では医療機関に偽ワクチンが大量に出回っており、
中国での狂犬病感染に対する医療はまったく期待できません。
余談ですが、
2008年北京オリンピック開催に向けて、
2007年に予防接種済みの犬を含め約50,000頭の犬を殺処分しました。
殺処分の方法は、飼い主の前で「撲殺」したり、飼い主自身に「撲殺」させ、
従わない場合は処罰を与えたため、非人道的として世界中から非難されました。
(何故か、日本のマスコミは報道しなかったけど……。)
北米では、人への感染報告は年間数件だが、
スカンク、アライグマなど野生動物で6,000〜8,000件、
猫200〜300件、犬20〜30件の感染報告があります。
海外では、日本のように安易な気持ちで動物に接しない方が身のためです。

危惧されている事

最後の狂犬病発生から60年以上が経過し、
多くの日本人が「狂犬病の恐ろしさ」を忘れてしまっている。
その為に、
飼い犬に義務付けられた「予防接種」を「知らない」「知っていても受けさせない」飼い主が増えているそうです。
犬の登録数は約6,740,000頭で予防接種実施率は75.6%(厚生労働省2007年)とされているが、
ペットフード工業会の調査では12,522,000頭が飼育されており、
未登録の犬は確実に未接種であるため実際の予防接種実施率は40%くらいとなり、
流行を防ぐために必要とされるWHOガイドラインの70%を遥かに下回っている。
そして、イヌ以外のペット(特にネコ)の予防接種が法律で義務化されていない。
また、日本には多くの動物がペットとして輸入されています。
輸入されたハムスターやフェレットなどが狂犬病に感染している場合があります。
狂犬病流行地域であるロシアとの交易が盛んな北海道などでは、
ロシアから不法上陸した犬が確認されるなど危険が指摘されています。
また、野生動物における狂犬病の調査などは実質実施されておらず、
監視すらされていないのが現状です。
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