039 マンクス(manx) |
- 日時: 2010/02/15 14:45
- 名前: ****
- 『ネズミを追いかけていた猫が、ノアの箱舟に最後に飛び乗ろうとして尻尾が扉に挟まれてしまった。』
と言う伝説が残る英国マン島発祥の「尻尾の無い猫」マンクス。 尻尾がなくなってしまった原因は「ノアの箱舟」ではないと思いますが、マン島の中で「尻尾の無い猫」の遺伝子が生き残り現在に至っています。 「環境に適応した進化」とも考えられないため、恐らくは突然変異で「尻尾の無い猫」が発生し、その遺伝子を残したものと思われます。
「尻尾が無い猫」と言えども全てのマンクスがまったくの「無尾」ではありません。 ・「ランピー」……まったく尾の無いマンクス。頚椎が一つ少なく、その後の尾骨も無い。 ・「スタンピー」……切り株の様な動かない尻尾がある。 ・「ロンギー」……短めから長めの動く尾がある。
「ランピー」は、頚椎が一つ少くお尻辺りが非常に敏感なため、不用意に触ってはいけません。 見た目の特徴として「尻尾が無く」、後足が発達しているため「腰高」に見えます。 腰高のため「ウサギが跳ねる」様な歩き方をする為、「ラビット・キャット」の渾名も付いています。 顔も丸い物が多く、全体的に「日本猫」に似た印象があります。
繁殖においては、「無尾遺伝子」が「致死遺伝子」であるため、「ランピー同士」の交配では流産や死産・誕生時や直後・成獣になる前に腸や膀胱に異常を来たし死亡する事がほとんどでです。 「ランピー同士」の交配では、生存率はきわめてゼロに近いのです。 また、「ランピー」を三代続けて交配した場合も「致死遺伝子」が働き子供が生まれないなど、「マンクス症候群」と言われる遺伝子病があり、交配には専門的な知識が必要となります。
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