035 目をそらす |
- 日時: 2009/11/28 11:55
- 名前: ****
- 猫たちは、自分のテリトリーを持っています。
単独生活をする猫には主に「棲家」「狩猟場」「生殖行為」のテリトリーを確保します。 ♂は、自分のテリトリー周辺の♀のテリトリーも「生殖行為」のためのテリトリーとします。 この他に「集会所」なる場所を含めて、猫の行動範囲となります。
基本的に猫はケンカを嫌います。 異性に対しては、どちらかと言えば、寛容な動物です。 (異性に対して寛容でない動物は少ないですけど……^^;) しかし、同性が自分のテリトリーに入り込むと追い出しに掛かります。 特に♂同士は、ケンカに発展する事が多いです。
圧倒的な「力の差」が無い限り、他の猫と出会うことを避けます。 自分よりも強いまたは同等の猫を見つけた場合、 相手に見つからない様にじっと動かずやり過ごします。 ばったり出くわしたり、相手に見つかった場合、 もしくは、うっかり相手の近くに行ってしまった場合、 猫たちは「動かなく」なります。
とにかく、じっと動かず、やり過ごせないかとお互いに牽制します。 近寄らずにじっと見つめ、そして、目をそらします。 この目をそらす行為は、「戦う意思はないよ。」と言う猫の意思表明です。 強い猫は目をそらしません。 これは「闘うぞ!」と言う意思表明です。 戦いたくない側は、目をそらしじっとするか、毛づくろいを始めたりします。 そして、そ〜っとその場を離れます。 ゆっくり、ゆっくりです。 この時、相手に背を向けません。 相手の位置を確認しながら、ゆっくり遠ざかります。
猫は、人間が目を合わせても「目をそらす」仕草をします。 あなたの飼い猫の目を覗き込んで下さい。 きっと、猫は目をそらし毛づくろいをしたりします。 これは、「あなたに興味が無い」意思の表れではなく、「あなたに敵意は無い」と言う意思の現れです。 室内飼いの猫に多いのですが、他の猫と過ごした期間が少ない猫は、この「目をそらす」行為をしない場合があります。 この様な「猫社会のルール」を知らない猫は、放し飼いにするとまずケンカに巻き込まれる事になります。 「マンションの室内飼い」から「一軒家の放し飼い」へ変わった場合などには、注意が必要です。
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