032 招き猫 |
- 日時: 2009/11/13 02:52
- 名前: ****
- 9月29日は、何の日か知っていますか?
そうです! 「招き猫の日」です。(「日本招猫倶楽部」制定) ……何故?と思われる方もいる事でしょう。 私も「何故?」でした。
招き猫は、「福が来る」と言われています。 「9月29日」→「929」→「来(9)る福(29)」なんだそうです。 どうなんでしょうね?
招き猫は、「商売繁盛」のシンボルとして日本各地の店先で活躍中です。 「三毛猫」で「右手(右前足)を持ち上げ」て「千万両の小判を抱える」姿が一番ポピュラーな招き猫です。 招き猫の特徴として、 ・「右手(右前足)を持ち上げる」→「金運を招く」 ・「左手(左前足)を持ち上げる」→「人(客)を招く」 ・「黒猫」→「魔除け・厄除け」(福猫) ・「赤猫」→「病除け」 としてその超能力を発揮します。 最近では、 ・「青猫」→「学業向上・交通安全」 ・「ピンク猫」→「恋愛成就」 なども見られます。 また、 「金運と人を同時に招く」為に「両手(両前足)を持ち上げる」ものもありますが、「欲張りすぎ」と言って嫌われる事も多いです。
招き猫は海外にも進出し、その勢力を伸ばしています。 アメリカでは、「welcome cat」「lucky cat」などと呼ばれ、特にドル硬貨を抱えたものは「dollar cat」と呼ばれています。 中国では、左手に「千両小判」を抱えたものが主流ですが、「手を振る金色の招き猫」も存在します。 先日、テレビでヨーロッパ(ウィーン)でも「手を振る招き猫」が登場していました^^ 台湾では、招き猫の表す意味も正しく理解されている場合が多く、店先に複数の招き猫が鎮座しています。 これらの「招き猫」は、各国で「侵略的外来種」には指定されていません。
日本一の招き猫の産地は、愛知県常滑市(常滑焼で有名・中部地方の空の玄関口、中部国際空港「セントレア」がある街)です。 他の産地としては、愛知県瀬戸市(瀬戸物で有名・「愛・地球博」瀬戸会場があった街)、東京・浅草(今戸焼き)です。 どちらも「陶器」ですが、群馬県高崎市近郊(達磨で有名・達磨生産日本一)では「張り子」による招き猫が生み出されています。 常滑市のまねき猫通りには、日本最大の招き猫「とこにゃん」が鎮座しています。 中部国際空港に立ち寄る機会がありましたら、是非、見に行って下さい。笑えます……。
招き猫の由来には、諸説あります。
■豪徳寺説 □「江戸時代に彦根藩第二代藩主・井伊直孝が鷹狩りの帰りに豪徳寺(東京都世田谷区)の前を通りかかった時に和尚の飼う三毛猫が手招きをしたので、寺に立ち寄り休憩をした。 すると、雷雨で天候が荒れ、雨に濡れずに済んだ事を喜んだ井伊直孝は、豪徳寺に多額の寄進をし、荒れていた豪徳寺は盛り返す事ができた。 和尚は猫が死ぬと墓を立てて弔い、後に境内に招猫堂が建てられ、猫が片手を挙げている姿をかたどった招福猫児(まねぎねこ)が作られるようになった。」 □「直孝が豪徳寺の一本の木の下で雨宿りをしていたところ、一匹の三毛猫が手招きをしていた。 直孝がその猫に近づいたところ、先ほど雨宿りをしていた木に雷が落ちた。 それを避けられたことを感謝し、直孝は豪徳寺に多くのの寄進をした。」 この縁で豪徳寺は井伊家の菩提寺となったといわれています。
幕末に桜田門外の変で暗殺された井伊直弼の墓も豪徳寺にあります。 また、彦根城築城400年祭のマスコット「ひこにゃん」はこの猫がモデルです。
■自性院説 □「江古田・沼袋原の戦いで、劣勢に立たされ道に迷った太田道灌の前に猫が現れて手招きをし、自性院(東京都新宿区)に案内した。 これをきっかけに盛り返すことに成功した太田道灌は、この猫の地蔵尊を奉納した。」 □「江戸時代中期に、豪商が子供を亡くし、その冥福を祈るために猫地蔵を自性院に奉納した。」
由来はどうあれ、諺や慣用句では余り良い使われ方をしない「猫」ですが、「招き猫」は「福の象徴」として扱われている事が嬉しくもあり、面白いですね。
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