028 【脱線】侵略的外来種(哺乳類) |
- 日時: 2009/10/22 21:20
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- 日本における「侵略的外来種(哺乳類)ワースト10」は何だか知っていますか?
10位、ヤギ。 小笠原諸島や南西諸島の無人島などに放置されたヤギが自然繁殖し、島中の植物を食い荒らしてしまっています。 植物が無くなり、土がむき出しになると、雨で土が流れてしまったり、砂漠化の原因となります。
9位、マングース。 沖縄本島、奄美大島などで「ハブ退治」のために移入されたマングースが自然繁殖し、目的である「ハブ退治」はせずに現住する小動物などを捕食し、固有種などが絶滅の危機に瀕しています。
8位、野猫。 猫は本来、外来種です。 日本に移入された歴史が古いため、猫による他生物の被害状況は分かりませんが、恐らく小動物の絶滅を招いていると予想されます。 また、研究者によっては、「本州(及び、四国、九州)に固有種であるヤマネコが生存していたが、絶滅したと思われる。」が、その原因が移入された猫である可能性も指摘されている。 現在では、離島など猫が生存していない地域に持ち込まれた猫の「野猫化」により、小動物などが捕食され絶滅の危機を招いたり、固有種であるヤマネコに伝染病を伝播したり、交雑が危惧されています。
7位、ヌートリア。 食用の為に飼育されていたヌートリアが逃亡または放置され、自然繁殖をし、本来そこに生存している固有種の生存圏を侵害している。
6位、ニホンイタチ。 本来、北海道には生存していないニホンイタチを移入したため、本来そこに生存している固有種の生存圏を侵害している。
5位、チョウセンイタチ。 ニホンイタチよりも体が大きく、雑食性に長けているチョウセンイタチによって、本来そこに生存している固有種(特にニホンイタチ、ニホンカワウソなど)の生存圏を侵害している。 北海道では侵略的外来種であるニホンイタチは、本州においてはチョウセンイタチによって追いやられている。 九州四国及び本州南方は既にチョウセンイタチのテリトリーとなっていて、その分布を北方へと広げている。 本州中部地方(愛知県あたり)より南方では、ニホンイタチは絶滅した可能性もある。
4位、タイワンザル。 恐らくペットとして飼育されたものが、逃亡もしくは飼育放棄によって、自然繁殖した物と考えられる。 ニホンザルと交配が問題化している。
3位、カイウサギ。 ペットの飼育放棄によって野に放たれ、驚異的な繁殖力で里山などを食い荒らしている。 ウサギの繁殖による土地の砂漠化は、特にオーストラリアでは深刻な問題となっている。 日本においても同様の被害が出ると予測されている。
2位、イノブタ。 ニホンイノシシと家畜ブタの雑種が野生化し、ニホンイノシシの固有種としての生存が危ぶまれている。
1位、アライグマ。 アニメ「アライグマラスカル」で人気のペットとなり、ペット市場に大量に出回ったが、アライグマは犬や猫の様に人に慣れる事はなく、更に凶暴な性格のため、成獣になったアライグマを飼育放棄が大量に発生した。 雑食性が高く、凶暴な性格で繁殖力が高いため、市街地まで出回るほどの増加を辿っている。 人を恐れず、飼い犬や飼い猫にも襲い掛かるなど、その凶暴性は特筆に価する。 「アライグマラスカル」でも最後には成獣は飼育しきれないから野に放つ事になったのだが、それを理解していればアライグマをペットにしようとは考えられない事なのだけど……。
他にも「タイワンリス」「チョウセンシマリス」などが移入され、「ニホンリス」を駆逐している。 「ニホンリス」は食糧事情から単独で生活しているが、「タイワンリス」は集団で生活するため、「ニホンリス」の生存圏を侵害している。 又、「チョウセンシマリス」は、ニホンの固有種である「ヤマネ」を食い殺している。 そして、日本の国鳥である「ニホンキジ」は既にその固有種としての存在はなくなってしまっている。 狩猟目的で移入された「コウライキジ」は自然繁殖と「ニホンキジ」との交配を繰り返した。 「コウライキジ」との雑種かが進み、日本に生存してきた固有種「ニホンキジ」の姿は何処にも見られない。 「ワニガメ」と言うガメラのモデルと言われる凶暴な爬虫類も日本の川に自然繁殖をし始めています。 日本はどうなってしまうのでしょうか?
外来種である「イエネコ」を愛する者が他の外来種を嫌う事に疑問を感じる方もいると思います。 しかし、動物学も科学も無かった時代に移入された「イエネコ」と現代における移入動物とは比較できないと思います。 島国である日本は、豊富な固有種を持つ自然に恵まれた国です。 無責任な飼育放棄などで「固有種の絶滅」を招くべきでは有りません。 固有種と言う概念すらなかった「無知な時代」と現代を比べる事が間違っています。 現代において「固有主の保護」を考えないのは、「無知」ではなく「バカ」だと言う事です。
ペットを飼育するのであれば、最後まで責任を持って行動すべきだと思います。
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