020 猫の耳 |
- 日時: 2009/10/08 23:21
- 名前: ****
- 最近、巷(ちまた)では「猫耳」が流行しています。
確かに猫好きには猫の耳も可愛いです。 「二次元の猫耳の女の子」は可愛いですが、「三次元の女の子」が猫耳を付けてる姿には疑問を感じます。 三次元なら、猫耳じゃない方が可愛いと思う。
猫の耳は、とても優れています。 猫は、視覚が弱く、聴覚と嗅覚に頼って生きる動物です。 聴覚は身を守るためにも獲物を獲るためにもとても重要なものです。
聞き分けられる上限 人間……2万ヘルツ イヌ……3.8万ヘルツ(人間の2倍) ネコ……6万ヘルツ(人間の3倍、イヌの1.5倍)
獲物であるネズミが発する超音波(人間が聞き取れない高音)を聞き分け、獲物を察知します。 20m先のネズミの足音を聞き分けられると言われています。
家に帰ると玄関で猫がお出迎えをしてくれる事がありませんか? (我が家の野良猫クンは、私が帰宅すると必ずと言っていいほど玄関で出迎えてくれます。) 猫は飼い主の足音を聞き分ける事が出来るのです。 ネズミの足音を聞き取る猫からすれば、飼い主である巨大な人間の足音を聞き分ける事など造作もない事なのです。
猫の耳は高音を聞き取るだけでなく、その音源の場所を特定する能力に長けています。 人間を含め、他の動物も左右の耳に届く音の時間差によって音源の場所を特定します。 人間の場合、その誤差が4.2度と言われています。 狩猟目的で飼育が始まった犬は、その誤差が2.3度です。 それに対し猫の誤差は、なんと0.5度です。 音だけで、ほぼ正確に獲物の位置が特定できるのです。 三角の耳を左右別々に動かし、その音源に向けられる事がその能力を一段と向上させています。
室内飼いならば、猫は目が見えなくても普通に生活が出来ます。 (勿論、見えるものと比べれば、かなり制限されます) 間取りや家具の位置は正確に記憶し、髭などの触覚を使い物にぶつかる事はありません。 食事やトイレは嗅覚で判断し、人や他の動く物は聴覚で判断します。
我が家の野良猫クンが、一時期病気のために視力が失われた時の事です。 最初は壁などにぶつかっていましたが次第に少し手前で止まる様になりました。 お気に入りの台の上に飛び乗る事はできませんでしたが、階段状に箱を置いてやると手探りで上る様になりました。 食事も水も嗅覚を頼りに摂る事ができましたし、トイレも正確に場所を判断していました。 (もっとも、オシッコ垂れ流しなんですけどね^^;) 初めはすごく不安そうで戸惑っている様子で私から離れませんでしたが、2〜3日で順応した姿に動物の凄さを実感しました。 現在では、視力も回復して元気に飛び回っています^^
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