002 雑種と純血種 |
- 日時: 2009/10/05 13:31
- 名前: ****
- ネコ科の動物の代表は何でしょうか?
ライオン?トラ?ヒョウ?チーター? いえいえ、やっぱり「ネコ」ですよね。
大型のネコ科の動物を除くと「ヤマネコ」と「イエネコ」に分けられます。 通常ヤマネコはイエネコよりも大きいものです。 そして、野生種です。 「イエネコ」とは、通常、人間が飼っている「ネコ」の事です。
ネコは、エジプトで飼われたリビアネコがその始まりだと言われています。 人間が猫を飼いならした理由は、ネズミを捕らえる事が一番の理由です。 収穫した穀物をネズミから守るためにネコが飼われ始めました。
エジプトでは、ネコは神として崇められ、飼い猫が死ぬと家族は眉毛を剃って喪に服したそうです。 そして、多くの猫がミイラにされ、大切に埋葬されました。 エジプトでは、ネコの国外持ち出しが禁止されるほど、大切にされていたのです。
物資の輸送を船舶に頼っていた時代には、ネコは船でも大切にされていました。 船に入り込んだネズミを捕らえるためです。 こうして多くの働くネコ達が、海外へと旅立ったのです。 ネズミを捕らえるため、外国でもネコは重宝されました。 金持ちが密輸入したり、船から逃げ出したネコが外国にも広まって行きました。
世界中のイエネコの祖先は、エジプトで飼われたリビアネコだと言われています。 あなたの周りにいるネコもその子孫です。
さて、ネコには血統書付きの「純血種」と言われるネコがいます。 ペルシャやアメリカンカール、シャム、そうそう、ジャパニーズボブテイルなんてのもいます。 これら純血種はルールに従って、その血統を維持されています。 そして、それら純血種以外のネコ達は「雑種」と言われています。
ここまで読んで、おかしな事に気が付かれましたか? 「イエネコの祖先は、エジプトで飼われたリビアネコです。」 ペルシャもアメリカンカールもシャムもジャパニーズボブテイルの祖先も全てエジプトで飼われたリビアネコです。
純血種って何? 世界に広まったネコは、寒い地方では「毛長で大型」になり、暑い地方では「短毛で細身」になりました。 そして、人間は、進化するネコをネズミを捕らえる「働くネコ」から「愛玩動物」へと変えていきました。 「毛が長い」ネコ同士を掛け合わせ遺伝的に「毛の長いネコ」を作り上げました。 突然変異のネコを掛け合わせ、「毛のないネコ(スフィンクス)」まで作り上げました。 それらの特徴が優性遺伝として現れるように改造したネコが「純血種」と呼ばれるネコ達です。
雑種って何? ネコには「雑種」はいません! 純血種といわれる人間が作り上げたネコに対して「雑種」と言っているだけです。 ブリーダーと言われる「純血種」を作り上げている人達がそれ以外を「雑種」として扱っているだけです。
「雑種」として扱われているネコが、本来のネコなのです。
あなたの家のネコが「雑種」などと思わないで下さい。 「純血種」と言われないネコが、本当にあるべき姿のネコの姿です。 「純血種」と言われるネコが、その製作に費用が掛かり、その維持に費用が掛かり、 有り難がる人間がいるために金銭的価値が発生しているだけなのです。
健康なネコは純血種ではないネコです。 「純血種」は血統の維持や特性を出すために近親相関が行われています。 その為に「奇形」などが多く生まれてきます。 病気に弱いのも「純血種」です。
人間のわがままに振り回されている可哀想なネコが「純血種」であり、 「雑種」と言われるネコが本来の健全な血統を維持しているネコなのです。
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