017 猫又 |
- 日時: 2009/10/05 13:56
- 名前: ****
- 猫は、13年生きると尻尾が二つに分かれて、人間の言葉を話す様になります。
これらの猫を「猫又(ねこまた:猫股)」と言います。 日本各地に出没する多くの猫又は、老婆を食い殺し、その老婆に化けて、お飯(まんま)にあり付こうとします。 しかし、見た目は見事に化けるのですが、ほとんどの猫又は性格までは真似る事が出来ずに偽者とばれてしまいます。 そして、その老婆の息子達の手によって退治されてしまいます。 多くの猫又は、命を絶たれるとすぐに猫の姿に戻ってしまうので「やはり妖怪の類(たぐい)であったか!」となるのですが、時々、すぐには猫の姿に戻らない種類の猫又がいますので注意が必要です。 それでもほとんどの場合は、一刻(2時間前後)もせずに猫の姿に戻ってしまいます。
これから猫又退治をする予定のある方は、退治した後はしばらく様子を伺う様にして下さい。 翌日になっても猫の姿に変わらない場合は、それは猫又退治ではなく、殺人事件ですので早めに自首して下さい。 また、命を絶たれても姿が戻らない場合も充分考えられるので、自首した際には警察に被害者のDNA鑑定を依頼して下さい。 被害者の遺伝子がリビアヤマネコの遺伝子に近いものであれば、人の姿をしていても間違いなく猫又です。
我が家の野良猫クンは、事故の際の手術で尻尾を切り取ってしまったので二つに分かれる尻尾がありません。 13年生きても「猫又」になって人間の言葉を話し出してはくれません。 言葉を話せなくてもいいから、長生きしてくれると嬉しいな……。
また、猫は殺されたりすると人間に「憑依(ひょうい)」する事があります。 人間に「恨みを持ったまま死ぬ」と憑依する事が多い様です。 時々、憑依した理由が分からない場合もあります。 これらの猫を「化け猫(ばけねこ)」又は「猫化け(ねこばけ)」と言います。 (猫又の事も化け猫と言う場合があります。と言うか、猫又も化け猫です。) 取り憑かれた人間の容姿そのままですから見た目では化け猫とは分かりません。 しかし、元は猫ですから、行灯(あんどん)の油をなめたり、人間の言葉がしゃべられなくなったりして正体がばれてしまいます。 また、化け猫には致命的な欠点があるのです。 それは、障子に影が映ると「猫の姿の影」が映ってしまうのです。 これで結局化け猫とばれてしまいます。 (「ラーのかがみ」(ドラゴンクエスト)でも恐らく正体を見破る事ができます。)
但し、化け猫退治は非常に危険です。 人間に憑依しているだけですから、その人を殺してしまっては殺人事件になってしまいます。 「猫に憑かれていたから!」などと言っても、あなたが精神鑑定を受けさせられるだけです。 精神鑑定の結果、「不起訴」もしくは「責任能力なし」と判断されると思いますけど、精神病院に入院する事になると思います。 こればかりは、所謂(いわゆる)、霊媒師とか霊能師、エクソシストなどの専門家に頼むほかありません。
しかし、世の中にはインチキ霊媒師などが多く存在します。 テレビなどに出演しているインチキ霊媒師・霊能力者に騙されてはいけません。 人の弱みに付け込んで多額の報酬のみを騙し取る「詐欺師」に騙されてはいけません。 訳分からないDVDや「壺」などの購入を勧められた場合にははっきりと断りましょう!
桜新町の「比泉生活相談事務所」(夜桜四重奏〜ヨザクラカルテット〜)が親切に対応してくれるかも知れません。 上手く剥(は)がせない場合は、あちらの世界に調律(チューニング・送る)されてしまいますけど……。
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