112 業界の猫達 |
- 日時: 2014/07/14 05:54
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- 花柳界(かりゅうかい)とは、芸者・遊女の社会の事です。
日本舞踊の流派の一つ「花柳流(はなやぎりゅう)」の事ではありません。 その命名には「吉原に関連する花柳界」が関連するとも言われますが、詳しく知りません。 この花柳界の芸者の事を「猫」と言います。 芸者が正座をして両手を畳につけた姿勢が「猫」の姿に居ているからです。
建設業界で生コンなどを運ぶ荷台が少し深くなっている一輪車を「猫車・ねこ」と言います。 猫が座った姿勢に似ているからです。
鉱山などで好物を選別する方法に「猫流し」と言われる方法があります。 「樋流し法(sluicing)」の日本での俗称です。 樋の底面に藁や木綿で編んだ莚(むしろ)を敷き、水と共に鉱物を流し選別する方法です。 この莚を「猫」と呼ぶのですが、何故、「猫」なのかはわかりません……^^;
船を停泊する時に「錨(びょう・いかり・アンカー・anchor)」を沈めます。 この「いかり」は、紐(ひも)に石を結んで沈めていた頃は「碇」と表記していました。(現在でも使いますが^^) より海底を掴(つか)む様に木製の爪を付けた物を「猫石(ねこいし)」と呼び、その爪が鉄製に変わると共に「猫鉄(ねこてつ)」となり、現在の「錨(びょう)」になりました。
和服の男帯で、帯の芯が柔らかく、結んだ端がだらりと下がる結びを「猫じゃらし」といった。 まぁ、そのまま猫がじゃれる様な結び方だったんでしょうね^^
江戸時代の火消しが用いた頭巾を「猫頭巾」と言った。 火の粉や熱風を避けるため、目だし帽のようになっていますが、猫耳は付いていません。
労働組合に所属するものの一部が、組合での意思統一を経ず、または、組合の意思とは関係なく行う労働ストライキを「山猫スト」と言います。
色々な業界で「猫」は生きているのです。
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