108 「黒猫」エドガー・アラン・ポー |
- 日時: 2013/07/13 19:35
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- 「黒猫(The Black Cat)」(1843年)は、ゴシック風短編恐怖小説です。
子供の頃から色々な動物をペットとして飼うことを許された裕福な家庭に育った主人公がやがて猟奇的な事件を起こす。 大変賢く、主人公について廻る黒猫プルートーをとても可愛がった。 その主人公が精神的に病み、猟奇的な行動を取るようになる。 黒猫プルートーの片目をえぐり、主人公に近づかなくなったプルートーをやがて殺してしまう。 その夜、家は火事に見舞われ、焼け残った漆喰の壁にプルートーの影が描き出されていた。 後悔した主人公は、黒猫を求め街を訪ね歩き、ある酒場で黒猫と出会う。 黒猫は主人公の家で飼われる事となるが、主人公はまた黒猫を殺そうと大鉈を振った。 しかし、大鉈は猫を救おうとした妻の頭に突き刺さる。 妻を殺してしまった主人公は、発覚を恐れ、妻の遺体を地下室の壁に塗り込めてしまう。 幾度にも及ぶ警察の捜索にも関わらず、妻の遺体は発見できなかった。 地下室を再捜査する警察に立ち会っていた主人公は、完璧な証拠隠滅に好い気になっていた。 やがて、壁の中から呻き声が響き渡る。 警察が壁を打ち壊すと立ったまま血だらけになった妻の遺体が現れる。 呻き声を上げていたのは、あの夜姿を消し妻の遺体と共に壁に塗り込められたいた黒猫だった。
■エドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe, 1809年1月19日-1849年10月7日) アメリカの小説家、詩人、雑誌編集者。 初の推理小説と言われる「モルグ街の殺人」の作者として有名です。 出身国:アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ボストン 代表作:「アッシャー家の崩壊(1839)」「モルグ街の殺人(1841)」「黄金虫(1843)」「黒猫(1843)」「大鴉(1845)」
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