107 「吾輩は猫である」夏目漱石 |
- 日時: 2013/07/13 19:32
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- 文豪:夏目漱石の処女小説「吾輩は猫である」は、多くの日本人が読んだ事があるのではないでしょうか?
中学の英語教師に飼われる事となった猫の視点から、教師一家や友人・門下の書生などの人間模様を風刺的に描いた作品です。 「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。」 と言う書き出しは余りにも有名で読んだ事の無い人でもこの部分くらいは知っているのでは無いでしょうか?
主人公の猫(吾輩)には名前が無い。 淡灰色の斑入の毛色で雄猫。 生まれて間もなく書生に捨てられたが、自力で「珍野苦沙弥(ちんの くしゃみ)」宅に入り込む。 隣家に棲む三毛猫の雌「三毛子」に恋するが、三毛子は風邪を拗らせて死んでしまう。 乱暴者の黒猫の雄「車屋の黒」を恐れていたが、魚屋に天秤棒で叩かれて黒の足が不自由になってからは恐れると言うよりも関わると厄介に感じている。 我輩は飲み残しのビールに酩酊し水甕(みずがめ)に転落し溺れて死んでしまう。
「我輩」が生まれてから死ぬまでの間に「珍野」に関わる人々を猫視点で風刺する作品です。
■夏目漱石(なつめ そうせき、1867年2月9日(慶応3年1月5日)-1916年(大正5年)12月9日) 本名:金之助(きんのすけ) 出身:江戸の牛込馬場下横町(東京都新宿区喜久井町) 俳号:愚陀仏 代表作:『吾輩は猫である(1905)』『坊っちゃん(1906)』『草枕(1906)』『三四郎(1908)』『それから(1910)』『門(1911)』『行人(1914)』『こゝろ(1914)』『明暗(1916)』
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