098 猫が鼠を追いかける理由 |
- 日時: 2012/12/31 02:12
- 名前: ****
- 猫が鼠を追いかける理由は、餌として捕食する事にある。
肉食動物である猫にとって最高の栄養バランス食品が鼠だからである。
しかし! 猫が鼠を追いかけるには、実は子々孫々まで伝承される怨念があるのです。
---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- 昔々、大昔のある年の12月30日の夜に神様が動物たちに手紙を書きました。 「元旦に新年のあいさつに来なさい。十二番目の者まで十二年おきに動物の大将とする。」 神様は手紙を書き終えると夜空に向かって投げました。 大晦日の日に手紙を読んだ動物たちは明日は自分が一番にあいさつに行くと意気込んでいました。 事情を知らない猫は鼠に尋ねました。 「みんな何を騒いでいるの?」 狡賢い鼠は猫に嘘を教えました。 「一月二日に神様のところへ行くと一年の大将にしてもらえる。」 動物たちは明日の備えて早く眠る事にしました。 そんな中、牛は足が遅いからと夜のうちから出かけました。 狡賢い鼠は牛の背中に乗って行きました。 1月1日になり、動物たちは神様の元へと出発しました。 猿と犬は、初めは仲良く一緒に歩いていましたが、次第にケンカになってしまいました。 鶏が猿と犬のケンカを仲裁しました。 その間にどんどん他の動物に抜かされてしまいました。
一番早く神様の下へ来たのは牛でした。 しかし、寸前で鼠が牛の背中から飛び降り、一番で神様にあいさつをしてしまいました。 こうして、「子丑寅卯辰巳午羊申酉戌亥」の順が決まりました。
鼠に騙され、神様の下へ来られなかった猫は、 それから、鼠を追いかける様になったのでした。 ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ----------
この伝承は、神様が仏様(お釈迦様)だったり、手紙ではなくお言葉だったり、色々脚色が違うものもありますが大まかにはこんな感じです。 「鼠に騙され、干支(えと)に入れなかった猫が鼠を追いかけるようになった」と言うのが、どのお話でも主旨となっています。
お釈迦様の話では続きがあり、
---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- 騙された猫は鼠を捕まえ噛み殺してしまいました。 これを見たお釈迦様は猫に 「顔を洗って出直してきなさい。」 と厳しくお叱りになりました。 こうして猫はしょっちゅう顔を洗う様になりましたとさ。 ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ----------
と言うものです。 日本の昔話は面白いですね。
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