Re: ■世界のニュース2 ( No.78 ) |
- 日時: 2011/11/04 11:18
- 名前: 匿名
- 経済学は机上の空論だけど、経済は人の命が関わっている。
>> アメリカにルールの主導権があるわけではなく、現在交渉段階です。
この時点で間違ってますよ。 アメリカはルール作りに日本は参加できません。 仮に参加表明したとしても 「日本が参加表明」→「米政府・議会との交渉」→「承認」までに半年以上掛かる。 ルール決定は、来年の夏。 参加の承認が得られた頃にはルール作りは終わってます。
>> 日本の農業には大きな生産性改善の余地があります。
大規模農業が出来ない国土の狭い日本で、 アメリカ以上に効率的に安価な農産物を作る事が出来るのですか? 食料自給率がこれ以上低くなれば、 先の「中国のレアアース輸出禁止」と同じ事を外国にされる危険が増えるだけです。 これを「食料」でやられた日には、国民が飢える事になります。 農業は一度衰退したら、復興させる事は出来ません。
>> 医療保険制度は、現在の制度の維持には限界があります。
国民保険制度が破綻状態なのは事実で改善もしくは他制度への移行が必要かもしれませんが、 「アメリカの保険会社が日本市場へ参入出来ない」からといって変える必要はありません。 低所得者達の健康を維持できたのはこの制度のお陰であり、 財政が破綻した事は、 医療関係者の過渡な診療報酬の請求やそれに慣れさせられた老人達によって拍車をかけたものです。 「診療と投薬の分離」や「後期高齢者保険」など改善を繰り返して、 日本にとって良い制度にすれば良いことであり、アメリカ式の自己責任にする必要はありません。
>> アメリカにルールの主導権があるわけではなく、現在交渉段階です。
TPPは、2006年5月に4か国加盟(シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランド)で発効した経済連携協定で 「小国同士の戦略的提携によってマーケットにおけるプレゼンスを上げること」が目的でした。 しかし、 2010年10月よりアメリカ主導の下に急速に推し進められることとなり、 TPPの転換点と見られ加盟国・交渉国間で協議を行い2011年のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)までの妥結を目標にしている。 参加表明していない日本は、現段階で「交渉」すらする権利はありません。 参加するかどうかの「交渉」であり、それが受け入れられて「ルール」に組み込まれるかは、今後の話です。
>> TPPにより新薬承認が促進されたり(共通ルール整備など)して、これまで治療できなかった人に薬を得れる可能性があります。
厚生省の承認制度には不満があり、開発された新薬が手に入るメリットはあるでしょう。 しかし、逆の言い方をすれば、日本が禁止している殺虫剤・防腐剤・保存料・着色料も自由化されてしまいます。
>> 自由貿易はいつか達成される公算が高いです。その体制にいつ変わるかだけの問題です。
世界共通のルールの下「自由貿易」が行われる事と「TPP」は、全く別物です。 TPP参加国は、 「シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランド・オーストラリア、ペルー、アメリカ、ベトナム、マレーシア」 (カナダは参加が認められなかった) であり、 ここに日本が参加した場合、各国GDPの90%がアメリカと日本の二カ国です。 結局の所、「日米FTA」を他の国を交えて行うだけのまやかしでしかありません。
本当の意味での『自由貿易』は限られた国同士ではなく、 開かれた市場で行われるもののはずです。 そして、それらを決めるには時間が必要であり、内容をよく検討する必要があるはずです。 アメリカ経済が危機だからと言って、急ぐ必要は日本にはないですよね。
一番信用できない点は、『極秘』の内に交渉が行われる事。 参加国全ての国民が交渉内容を確認で着ない事に疑問を感じませんか?
そもそも、「自由貿易」を目指しているのであれば、 参加国の中で圧倒的なGDPを誇るアメリカは、一切条件を付けるべきではありません。 そして、日本が参加したとしたら、アメリカに次いで第2位のGDPであるのだから、 日本も条件を付けるべきではありません。 「自由貿易」を目指す中でも弱小国保護の名目で条件をつけることが許されても、 貿易強者であるアメリカ・日本が条件を付ける事が間違っていませんか? しかし、現実はアメリカが諸条件を決めている。 アメリカが一切の条件無しで全てを受け入れ、 弱小国のみ条件を付けるのでなければ、 『自由貿易』などと言う言葉が嘘である事は明白です。
「自由貿易」などと言う綺麗事に踊らされて賛成する人を見ると、 先の衆議院選挙で「民主党マニフェスト」に踊らされた人たちを思い出します。
|
|